毎日新聞(2020年5月20日・大阪版)
「ボランティアグループ音夢の風」の活動記事を掲載して頂きました。
取材を受け、久しぶりに初心に返る事が出来ました。
また新たな気持ちで音楽と向き合い、邁進してまいります。
私にはジャスドラマーの兄がいます。
2002年、兄がドラムを務めたピアノトリオで行うジャズライブに障害者の方とそのご家族様をご招待し、たくさんの方が足を運んで下さいました。
ライブが終わって後日、ライブに来て下さったご家族様から兄に1通の手紙が届きました。
兄が読んだ後、私にも読んでみて、とその手紙を渡されました。
その手紙には、涙の跡がたくさん残っており、6枚にも及ぶ心のこもった手紙でした。
その方の息子さんは生まれながら、重度の障害をお持ちで、今まで1度も笑った事がないと…
でも、あの日、ライブの最中にふと息子さんを見ると、微笑んでいたと。
生まれて初めて見た息子さんの笑顔があの日のライブだったと!
そして手紙の最後に、「これからは息子の笑顔を生き甲斐に生きていきます!」
と締めくくられていました。
兄は、一言私に
「喜んでくれる人の為に演奏する事はお金じゃ買えない、宝物なんだ。」
といいました。
そのご家族様をきっかけに、私は、ボランティアグループ【音夢の風】を立ち上げ、現在は、介護施設等で演奏させていただいております。
一期一会の出逢いに感謝です…